池田 光
6月 25, 2014

息が切れたら即試合終了のサッカーが楽しい!?

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■息が切れたら即試合終了のサッカーが楽しい!?
あの頃僕は、毎日ボールを追いかけていた

サッカーワールドカップが来ると思いだすことがある。

実は僕もサッカー少年だったことを!

小学生のころに、よく体育でマラソンをするときは周回遅れで
それでも息をゼェゼェと切らしていたのを覚えてる。

身長は低く、少しぽっちゃりしてた。

体力がなくて、運動不足なぽっちゃりおデブちゃんだった。

ゲームが好きだったからもちろん部屋に
閉じこもるのが好き!

そんな僕にも運動が好きな時期が訪れた。

なぜか放課後のサッカーはよくしていた。

小中学校とマラソンで万年周回遅れでダサダサな僕は

走るとすぐに息が切れて、発作を起こす。

そう、喘息だったから。

まじで息ができなくて、かなり苦しい。

しかも喘息であることを知らないときは
自分を責めて苦しんだ。

「なんでみんなと同じように走れないんだろう…」
って。

そんな気持ちがあったからか、
中学2年生のときに、放課後に毎日サッカーをしていた。

当然ながら、サッカーとは走る動作を含むスポーツだ。

全力で走り、全力で苦しくなってた。

体育の授業だったらそれで倒れて保健室行き。

なんてこともあるだろうけど、
遊びのときはない。

苦しいよりも、楽しいが上回ったんだ。

楽しい>>>>>越えられない壁>苦しい

そんなハードな運動を毎日2~3時間、
多い時には5時間くらいやっていたわけだから

さすがに万年周回遅れの僕でも体力が人波につく。

そして中学3年生のときから
僕はマラソンで周回遅れにならなくなった。

今ではサッカーをすることもなくなってしまったけれど、
いつも思い出す。

ワールドカップで世間がサッカーで賑わうと
苦しいことを忘れて楽しむと奇跡が起きるんだって。

まじで人生に絶望していた少年の窮地を救ってくれた奇跡のスポーツ

それが、サッカーだった。

だから熱狂して、がむしゃらになって夢中に応援している人たちの
興奮にもうなずける。

体が不自由でも、テレビとかでサッカーを見て
選手に憧れる人もいる。

その憧れのパワーの影響で
自らの人生を変えるために動き出す人もいる。

変わらなくちゃ…

なんて思っているうちは義務感があるから
一気には変わらない。

楽しいを通して、憧れを抱いて、希望を持って

「本気」で取り組んだやつだけが変われるから。

変わりたいと思う熱が違うんだよ…

熱の種類が。

プロの料理人が作ったできたてホヤホヤの食事と

冷凍食品で電子レンジでチンしたものを

どっちも同じ味だ。なんて言う人がいないのと同じで。

本気には理論とかテクニックとかスキルとか

そういうのを抜きにしても代えがたい力がある。

何かを変える力、何が変わるか?

自分が変わる。

ただひたすらにボールを追いかけて、ゴールを狙う。

こんな単純な動作だけど、単純であるほど色々と頭で考えなくていいから

雑念がなくなる。

楽しむことに集中できる。

大人になるとノイズが多い。

無駄な情報が多い。

もっと素直に、自分らしく生きられたらな…
って思っている人は子供時代を思い出したらいい。

みんな何かしらのストーリーを持っている。

ただそれを忘れているだけで
あの頃あなたは、何かに本気だったんだ。

それが社会に出ていくにつれて記憶から薄れていった。

思い出すきっかけがなくなった人は
本当にずっと忘れたまま。

厳しい社会の荒波にもまれる。

だけど幸いにも、僕はサッカーがきっかけなので
4年に1度は絶対に思い出す。

少年の心を取り戻す。

やりたいことを思う存分死ぬ気でやろうと
思う気持ちがわき出てくる。

まじで発作が起きると、吸入器とかで
薬を摂取しないとだから

外でその状態になると動けないくらいになる。

だから今思えばかなり危なかった。

危ないとかそんなこと考えてたら絶対に行動できなかった。

色々考えることが多い大人だったら絶対にやらないだろう。

だけどやらなかったら何も変わらないまま。

体力はつかず、チビでデブでビクビクおびえながらの
生活を送っていたかもしれない。

死ね、と言っているわけじゃない。

本気で変わりたいと思っている熱は、
熱いんだ。

だから火傷する。

火傷するってことは、痛い。

痛いと思ってないなら、何やっても変わらないよ。

何でもいいから火傷するくらいのことを
やってみて実感したら変わる。

痛みを痛みだと思わない禁断の麻薬が
楽しい、って感情。

ちょっと嫌だなとか、面倒くさいなとか
ダルイなとか、眠いなとか、

そう思ったときには真逆のことをしたら
変わる。

すごくカンタンでシンプルなこと。

変わりたいなんて気軽に言うけど、大体嘘。

本気で変わるだけの度胸も熱もない。

だから昔のことを思い出してみてほしい。

そこには誰だって熱を持ってるときがあるはず。

その気持ちは嘘じゃなかったはず。

何か楽しいことをしよう、そしたら
楽しい人生になる。

やってみて、とは言わない。

やる人は勝手にやるから、その熱をまた
次の人にも教えてあげて欲しい。

そうするだけで世の中は少しずつだけど
よくなっていく気がする。

いつまででも、誰もがボールを追いかける少年のような気持ちを持ち続けるために。