池田 光
5月 2, 2013

職能別チーム

お客さんの要望に最初から最後までしっかりと応えられること。

 

幅広い作業をこなせるマネージャがいたり、

 

テストと要求分析をこなせるテスター兼アナリストがいたり、

 

フロントエンドもバックエンドも詳しいプログラマがいたり、

 

 

何でもできるメンバーが集まっていると、

最後までしっかりと要望に応えていくこともできるだろう。

 

 

 

本当のピンチには、本当のスペシャリストが必要になってくる。

 

 

 

大抵の場合には、本当のピンチは訪れずに、

既存のメンバーでなんとかなることが多い。

 

 

 

そんなピンチが訪れて、どうしようもなくなってしまったときには、

スペシャリストを呼ぼう。

 

 

 

 

チーズはどこへ消えた?】について。

 

大きなチーズの塊を発見したネズミ達は、

そのチーズのおかげで快適な暮らしを送っていた。

 

ところがある日、誰かがチーズをどこかへやってしまった。

 

すると、ネズミ達はどうしてよいかわからず途方に暮れてしまった。

 

というお話。

 

 

多くの要求に応えていくうちに、

自分のチーズはどこにいった?

 

 

と思う人もいるだろう。

 

困惑する人もいるが、そんな人達が新しいチーズを見つけるための

手伝いをして、フォローしてあげよう。

 

 

どんな風にあなたのチーズが変わるのかを教えてあげよう。

 

 

 

チーズ=役割として考える。

 

 

 

はじめはそんなに難しく考える必要はない。

 

 

顧客がいて、我々チームがいる。

 

 

顧客は、何を実現してほしいかを決める

 

我々は、どうやって実現するかを決める

 

 

たったこれだけだ。

 

特に難しいことはない。

 

 

メンバーの中で役割はあるかもしれないが、

誰が何をするかは関係ない。

 

 

気にすることは、

チームの誰かによってちゃんとその役割がこなされているか。

 

 

それだけ。

 

 

お客さんが行う順番を以下に示す。

これに沿って、チームは実現することを行っていく。

 

 

 1.何を実現するかを決める

 

 2.優先順位をつける

 

 3.実行範囲について厳しく決断する

 

 

 

いつまでにやるのか、間に合わないならこれは

必要ないからやらないなど、

 

 

厳しい判断をするのだ。

 

 

何でも全て行いたいという非常にわがままなお客さんも

いると思うが、現状で不可能なことは

 

何かを変えないと実現されない。

 

 

これはあらゆることにあてはまる。

 

 

作業量が増えるのであれば、時間を増やす必要がある。

 

残業時間だけでは限界があるから、

人を新たに追加して、対応してみる。

 

 

それにはお金がかかる。

 

 

そのお金はどこからでてくる?

 

 

実行範囲をしっかりときめて、やるやらないを決めるのは

非常に重要なことなんだ。

 

 

なんでもやりたいのはわかっている。

 

 

それって本当に必要なの?

 

 

もう一度考えてほしい。

 

 

何を実現しないかを我々は決めない。

 

 

それはお客さんの仕事だ。

(楽しくはない仕事だけどね)

 

 

我々も助言することはもちろんする。

 

 

しかし、最終的な決定権はお客さんにあるのだ。

 

そこを考えずに我々でこれはどうした方がいいとか、

ずっと考えていても先には進めない。

 

 

アナリストはどのように進んでいくかを考える手伝いをする。

 

 1.どのように実現していくかのストーリーを作るのを手伝う

 

 2.詳細な分析を行う

 

 3.必要な調査をしっかり行う。

 

 

実現するにあたって、どうやって?

の部分を詳細まで調べてくれるのがアナリストだ。

 

 

プログラマがそれを実現する。

 

 1.ストーリーを動くようにプログラムする

 

 2.機能を見積もる

 

 3.技術的な判断をする

 

 

基本的にはどれも大枠は同じである。

 

 

それぞれの役割にあった言い回しになっているだけだ。

 

 

テスターが品質を保証する。

 

 1.ストーリーのテストを作成する

 

 2.ストーリーが期待通りであることを確認する

 

 3.テストのパターン、何を行うかを判断する

 

 

お客さんの要求がきちんと実現されているかを

確認する役割がテスターだ。

 

 

どのような確認を行えば、しっかりと実現できているか、

それを考え、実行する。

 

 

そうしないと実際に稼働したときにボロがたくさん出るからだ。

 

 

ここの確認のところにかかる時間は大きい。

 

 

デザイナーの役割についても触れておこう。

 

 1.魅力的なユーザーエクスペリエンスを実現する

 

使いやすく、魅力的なコンテンツを提供する。

 

言っていることはシンプルだが、やることは多い。

 

 

どのようにしたら本当に魅力的なのかを様々な方法で

考える必要がある。

 

 

最後にマネージャについて。

 

 1.現状について把握し、今後どうなるかを予測する

 

 2.チームの状況をお客さんに伝える

 

 3.チームの障害を取り除く

 

マネージャは、継続的に計画を作成して、

修正していくことが求められる。

 

 

チームの成功のためには、障害をどんなことをしてでも

取り除くことに全力である。

 

 

マネージャは環境を整えるのだ。

 

 

自分がどれにあてはまるのか、

あてはまる役割はあっただろうか?

 

 

チームにどれかの役割を果たす人がいなくても、

誰かが兼任して行えばよい。

 

 

これが役割に人をあてはめるということ。

 

 

情熱があればできるでしょう?

 

 

三日三晩の徹夜も楽しいと思えるようなことを仕事にしよう。

 

 

最後にチームで共有すると良い話題についてシェアしておこう。

この質問をチーム内で話し合ってみて欲しい。

 

 1.自分は何が得意なのか?

 

 2.自分はどうやって貢献するのか?

 

 3.自分が大切に思っている価値観とは?

 

 4.メンバーが自分に対して期待している成果とは?

 

 

ぜひ確認してみて欲しい。

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